生ゴミを土に還すコンポスト。「やってみたいな」と以前からずっと思っていました。
よく読んでいるゼロウェイストの本にもこんなことが書いてありました。
生ゴミ・草木のほか、なんと、ちり紙やピザのデリバリーの紙箱などの「汚れた紙」もここに入れ、全てまとめて堆肥化されます。日本でもアメリカでも、家庭から出るごみの30〜40%は生ゴミと言われています。
実は、世界的にはごみを燃やす日本の方が少数派。ごみの焼却は、埋め立てと比べても高度な技術を要し、ダイオキシンなど難分解性の有害物質の排出も避けられないため、非常にお金がかかり、取り入れている国は驚くほど少ないのです。
出典:ゼロ・ウェイストホーム
ゴミを燃やすってお金がかかる。日本は高度な焼却炉の建設や維持管理にたくさんお金をかけてしまって、「資源化」に手が回っていない状況なんだそう。
一方カリフォルニアでは、燃えるごみは直接埋め立て。堆肥化してごみを減らしています。びっくりですよね。
広い土地を持つアメリカだからできること、という見方もできますが、燃やすより資源化して利用していく方がとても理にかなっている気がする。
ということで、やってみたいのです。
でも踏み込めないのは、わからないことがたくさんあるから。
- コンポストにもいろんな種類があるけど、うちにはどれが合ってる?費用は?
- できた堆肥ってどんどん使わないと溢れる?家庭菜園やってないけど大丈夫?
- 堆肥化しないほうがいいものってあるの?
- 虫とか臭いとか大丈夫?
ということで、一歩踏み出すために色々調べてみることにしました!
私が求めるコンポストの条件
我が家は田舎の一戸建て。住んでるところは住宅地の一角ですが、庭は隣家に面していません。幸いそれなりに広さはあります。猫や野鳥がよくきます。ごくまれにイタチやたぬき、キジも…。
我が家のライフスタイルや家族の特徴を考えると、次のようなことがコンポストに求める条件になります。
- 手軽に設置できること
- 維持管理に手がかからないこと
- 虫がわかないこと
- 生ゴミの分解にミミズなどの虫を使わないこと
- 消耗品が必要ないこと
- できれば臭いはない方がいい
庭があればできるコンポストは、次の5種類。
- 地上式コンポスター
- 埋め込み式コンポスター
- EMバケツ
- バクテリア de キエーロ
- 土に埋める
庭がない場合は「バクテリア de キエーロ(ベランダ式)」、「段ボールコンポスト」、「手動式or電動式生ごみ処理機」、「バケツ式コンポスト」がいいみたい。
①地上式コンポスター
これ、実家で使っていました。(確か今もある)
プラスチックの大きな容器を庭に据えて、そこに生ゴミや枯れ枝などを投入します。
設置:◯
深さ30cmほどの穴を掘って設置。南側の日当たり、風通し、水はけの良い場所がベスト。
ただプラスチックなので、屋外では劣化してマイクロプラスチックの発生につながるのが難点。。
維持管理:△
生ゴミがいっぱいになったら容器を引き上げて別の場所に移設。未成熟のゴミをそこに入れて、堆肥化した土を再投入する。生ゴミの水分が多いときは枯れ葉やわら、ダンボール片を入れる。発酵を促すため時々土を入れる。
虫のわき方・臭い:△
乾いた土を上からかぶせることで悪臭や虫を防げますが、夏場は難しいようです。
堆肥化の方法:◎
微生物によって分解され、堆肥ができる。
②埋め込み式コンポスター
地中に埋め込むタイプのコンポスト。
メジャーなのはミラコンポ。複数セットで生ゴミの分解に合わせてローテーションして使っていきます。
設置:△
埋め込むための深い穴を複数掘る必要があります。日当たりのいい暖かい場所がベスト。
維持管理:◎
特に何もする必要なし。
虫のわき方・臭い:×
必ず虫が湧きますが、土の中なので気になりにくい。蓋をした状態なら臭いもほとんど漏れない。
堆肥化の方法:◎
微生物によって分解。土は増えない。
③EMバケツ
EMジャパンのEMバケツ。電気を使わない生ごみ処理機です。
庭がなくても使えますが、堆肥が大量にできるのでそれを活用するためにお庭があるといいようです。
設置:◎
バケツに生ゴミを入れていくタイプなので、設置は必要なし。
維持管理:△
水分量の多いスイカはNG。竹の子や枝豆の皮など繊維質なものは分解しにくいのでNG。生魚の内臓もNG。生ゴミは新鮮なうちによく水気を切って、細かく刻んで入れる。発酵を促す「EMボカシ」が別途必要。
虫のわき方・臭い:◯
ビニール袋をかぶせることでハエの侵入や臭いを防げる。
堆肥化の方法:◎
EM菌が生ゴミを分解。良質な堆肥が大量にできる。
④バクテリア de キエーロ
自然に近い形で生ゴミを分解できるキエーロ。
屋根付きの木枠(キエーロ)に黒土を入れ、穴を掘って生ゴミを入れていきます。自作も可能!
設置:◎
購入すればそのまま土の上に置いて使える。
維持管理:◎
キエーロ内に20cmくらいの穴を掘って生ゴミを投入。土と混ぜ合わせ、さらに上から土をかぶせる。前回埋めた場所も空気を入れるように混ぜると分解が早く進む。太い骨、貝殻、大きな種はNG。
虫のわき方・臭い:◯
臭いや虫は発生しにくい。ただ、穴が浅いと臭いがして虫が寄ってくる。
堆肥化の方法:◎
微生物が生ゴミを分解。土は増えない。
⑤土に埋める(土壌混合法)
庭に直接穴を掘って生ゴミを入れる方法。
昔はどこの家庭もこうして処理していたのだそう。
設置:◎
基本的に穴を掘るだけ。ただ、雨に濡れると臭いが出るのでそれを防ぐものが必要。
プランターを使った土壌混合法も良さそう。
維持管理:◎
埋めたところを時々混ぜる必要あり。
虫のわき方・臭い:◯
正しく管理すれば臭いや虫は発生しにくい。穴が浅かったり雨に濡れたりすると、臭いがして虫が寄ってくる。
堆肥化の方法:◎
微生物のはたらきで分解。土は増えない。
我が家でやるなら「キエーロ」が良さそう
うちは猫がよく来るので屋根付きや囲いは必須。
特に家庭菜園もやっていないので、土は増えなくてOK。
虫や臭いの問題、使いやすさを考えると最終的にキエーロがいい気がします。自治体の補助金も出るし、買うのもありかも。
今回調べてみてよかったです。コンポストって、どれも土が増えると思っていたけど、違うんですね。
適した生ゴミの種類や土への混ぜ方、水分や空気のこともとても勉強になったのでした!
はじめまして。
ゼロウェイストの本を読んで衝撃を受けて、まずはプラスチック製品を受け取らないようにしよう!と思いました。浄水器もプラ製品なので、水道水を浄水器なしで安全に飲める方法がないかな、と思って検索していて「プラなし生活」のサイトに出会えてました。とても参加になります。ありがとうございます(^-^)
早速、備長炭を買って試してみようと思います。
生ゴミを減らす方法ですが、私も色々調べて迷ったのですが、一番簡単そうな庭に埋める方法でしています。
まだ10日くらいですが、臭いや虫の発生は、全くないですよ(^-^)ちなみに雨よけ等は、何もしていません。
国立市市役所のサイトに詳しく載ってるので、参加になりますよ。
モカミルクさん
お返事遅くなってしまってすみません!
コンポストの情報ありがとうございます♪ 国立市市役所のサイトも見てみました。いろんな方法が紹介されていてとても参考になります!お庭に直接埋めても大丈夫なんですね〜。一番簡単でいいですよね。
プラなし生活も見ていただいてありがとうございます!備長炭も、ぜひぜひ試してみてくださいね^^