今、「プラスチックスープの海」っていう本を読んでます。
陸から遠く離れた太平洋の海原に、プラスチックのごみが溜まっているのを見つけたチャールズ・モア船長が書いた本です。
もうすぐ読み終わるんだけど、自分の中ですごく大事なことに気づいたので忘れないように書いとく。
なんで私、こんなにプラスチックを毛嫌いしてるのか。
海の生き物が苦しんでいたり、変な化学物質が入ってて気持ち悪いからっていうのは当然の理由。
もっと深いところで拒絶してる理由は、「完全に不自然で、理不尽なもの」だから。
プラスチックは自然の摂理に従わない
人間とか動物とか植物って、死んだら腐って土に還る。微生物がちゃんと分解してくれるから。分解までされなくても、他の動物の餌になったり、何かの一部になって命を繋いでいく。
でもプラスチックはそんな当たり前の自然の摂理に従わない。どんなにバラバラになって小さくなっても、ずっとそこに残り続ける。まるで不老長寿の薬を飲んで、哀れな姿になっても死ねない生き物みたい。
生まれ変わることも難しい
無くならないんだったら、せめてまた同じものとして何度も生まれ変われたらいいのに。でもそれもできない。
紙はまたパルプになって再生して使われる。
ガラスや金属は高温で溶かされて、また生まれ変わる。汚れていても、ものすごい高温で余計なものは気化するから再生しやすい。
でもプラスチックは溶解温度が低いから、不純物が残る。洗浄するのも余計なコストがかかると言って、汚れたプラスチックは燃やされるか埋め立てられる。
リサイクルされるためには、同じ種類じゃないといけない。プラスチックは、ものすごくたくさんの種類がある。そのこともリサイクルを難しくしている。
この理不尽さから抜け出したい!
それなのに、安い商品や使い捨てのもの、包装などで使いたいだけ使われる。
製造メーカーは作るだけ作って、回収や処理の費用は自治体が負担する。そして消費者は家から出たプラごみがそのあとどうなっていくのか、ほとんど知らない。
そして今日も買い物に行って、プラまみれの商品を当たり前のように買い、大量にゴミを出す。
なんて不自然で理不尽な状況…。そんなところで何も知らずに平和に生きている自分が、本当に嫌になってくる。
だから抜け出したいのです。
別に便利じゃなくていい。そんなに長い賞味期限じゃなくていい。多少高くてもいい。そんなにたくさんいらない。
豊かってなんだろね。