こんなに!?プラスチックごみの量
世界中の海のあらゆる場所で、プラスチックごみが見つかっています。
なんと、年間800万トンものプラスチックごみが海に流れ出ていると推定されています。
このまま行けば、2050年には海にすむ海洋生物の総重量を超えるとまで言われています。
世の中にあるプラスチックの約半分は、包装や容器、ペットボトルといった使い捨てのプラスチックです。
家庭で出たこのようなプラスチックごみは、資源物として回収されリサイクルされます。
きちんと回収・運搬され、100%リサイクルされれば海に流れ出ることはないでしょう。
でも、現実は違います。
プラスチックが大量生産されるようになった1950年から今日まで、全世界で約78億トンのプラスチックが生産されました。
そのうちの63億トンがゴミとして捨てられ、リサイクルされたのはたったの9%。なんと79%は埋め立てられたり、海に流入しています。
どうして海に流れていくの?
海に流れ出るプラスチックごみは、そのほとんどがきちんと管理されていない廃棄場から来ています。
photo by Sheila (CC BY-NC-ND 4.0)
また、シートで覆うことなくトラックで運搬し、風に飛ばされて川に流され、海に入っていくこともあります。人口が多い場所でも、ポイ捨てによって最終的に海に流れていきます。
photo by Kyle Taylor (CC BY 4.0)
きちんと処理されなかったプラスチックごみが最も多いのは、アジアの国々です。なんとワースト20位のうち12カ国がアジアで、中国がダントツでワースト1。
さらに、川から海に流れ出たプラスチックごみのほとんどが、アジアの8つの川*1)とアフリカの2つの川*2)と推定されています。
- *1): 揚子江・黄河、海河、珠江、アムール川、メコン川、インダス川、ガンジス川
- *2): ニジェール川、ナイル川
photo by Chesapeake Bay Program (CC BY 4.0)
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アイキャッチ画像:photo by Konstantinos Koukopoulos (CC BY 4.0)